身近な植物

身近な花 しだれ桜

サクラ 双子葉類バラ群バラ目バラ科サクラ亜科サクラ属

サクラはヒマラヤ原産と言われ、主に北半球の温帯に広範囲に自生しています。日本文化にはたいへん馴染みの深い植物で、日本に自生する野生種のサクラは十種もしくは十一種です。その野生種から多種多様な栽培品種が生み出されてきました。ソメイヨシノやシダレザクラはエドヒガン系の品種です。また、多くの人々に親しまれているソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種と考えられています。現在のソメイヨシノは同一のソメイヨシノから接ぎ木で作られた同一の遺伝子を持つものです(無性生殖)。サクラをサクラ属に分類するかスモモ属に分類するか国や時代で相違があるため、現在では両方の分類が使われています。果実の特徴から分類する西欧や北米ではスモモ属採用が多いようです。

身近な花 カタバミ

カタバミ 双子葉類バラ類カタバミ目カタバミ科カタバミ属カタバミ

上写真はカタバミ、下写真はアカカタバミです。庭や道端に普通に見られる多年草です。根も深く、地表でも匍匐茎を伸ばしてしたたかに繁殖します。種は小さいオクラのような形で直立し、触ると弾けて種を飛ばします。食べると酸っぱい、不思議な味がします。花・実・葉ともに食べられますが、シュウ酸を含んでいるので、大量に食べてはいけません。羊などの動物には少量でも影響がでるので、食べさせないでください。一応、毒草の分類に入ります。

身近な花 ヒメリュウキンカ

ヒメリュウキンカ 双子葉類キンポウゲ目キンポウゲ科キンポウゲ属

春にタンポポよりも早く咲く黄色の可愛い花です。よく似た花にリュウキンカがありますが、そちらはキンポウゲ科リュウキン属の日本原産の花です。ヒメリュウキンカはヨーロッパ原産の花で、鉢植えや庭に植える観賞用として日本に入ってきました。今ではすっかり野生化して、広くどこでも見かけるようになっている外来種です。素晴らしい生命力ですね。

身近な花 アジサイ

アジサイ 双子葉類キク類 ミズキ目アジサイ科アジサイ属

アジサイが盛りを迎え、美しく咲いていますね。多様な色彩で、花の形も様々な目にも楽しめる花ですね。挿し木で簡単に増やすことができる花の代表でもあります。和の色の種類に紫陽花色があります。紫がかった薄い青色です。

ウンシュウミカン

ウンシュウミカン (双子葉類バラ群第二真正バラ群ムクロジ目ミカン科ミカン属)

今、裏庭の梅林の北側でミカンの花が盛りです。濃い緑に可愛い白い花が映え、きれいです。日当たりの良い暖かな地域を好む常緑樹ですが、近年この辺りも温かくなったので、ミカンがよく育っています。手入れをしていないので、我が家のミカンは酸っぱいです。

ウメ

ウメ 双子葉類バラ目バラ科サクラ属ウメ

今、敷地の裏の梅林が満開です。暖かくなって、たちまち満開になりました。ここには、小梅と大梅の二種類があります。小梅のほうが開花も結実も早いようです。ウメは英語で、Japanese apuricotと呼ばれています。アプリコットとはアンズのことです。花は観梅、実は梅干しや梅酒、枝や樹皮は染料にもなるたいへん有用な木です。昔から親しまれている植物ですね。

アンズ

アンズ 双子葉類バラ目バラ科サクラ属

アプリコットととも呼ばれています。桜より一足早く咲きます。今、満開に咲いています。初夏にうっすらと甘い果実がなります。我が家のアンズは大木になってしまい、実はもっぱら鳥が食べています。種子は杏仁として薬用にもされます。

マルバスミレ

マルバスミレ 双子葉類キントラノオ目スミレ科スミレ属

今年はこの白いスミレが庭に咲いています。葉の形や花の色からマルバスミレだと思われます。スミレの種類はたくさんあり、類似種も多く、同定が難しいです。スミレは紫色(スミレ色)ですが、白い花も可憐で可愛いですね。

ヘビイチゴ

ヘビイチゴ(双子葉類バラ群第1真正バラ群バラ目バラ科キジムシロ属)

黄色い可愛い花の多年草です。今は赤い実をつけているので、とても目立ちます。毒はなく、食べられますが、味はいまいちかもしれません。鳥や地ネズミ、虫たちのごちそうです。

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ 双子葉類シソ目シソ科オドリコソウ属

畑や道端、庭や空き地によく見かける雑草です。もともとヨーロッパ原産の植物で多年草。たいへん生命力が強いたくましい植物です。日本にはもともと同じ属でオドリコソウという花がありますが、それより小ぶりなのでヒメオドリコソウと名づけられています。

ツバキとサザンカ

ツバキ 真正双子葉類キク科ツツジ目ツバキ科ツバキ属ヤブツバキ

サザンカ 真正双子葉類キク類ツツジ目ツバキ科ツバキ属サザンカ

日本を始め東南アジアに分布する常緑樹です。多数の園芸種があります。この白いツバキは白西王母(しろせいおうぼ)という品種です。

ツバキとサザンカは同じツバキ属なので、たいへんに似ています。花が散る時に、花首から落ちるのがツバキで花びらが散るのがサザンカです。

サツキ

サツキ (双子葉類ツツジ目ツツジ科)

サツキはツツジの仲間です。一般にツツジと呼ばれている花は4~5月に、サツキは5~6月に咲きます。ツツジの花の後に咲く花と言えますね。ツツジとサツキは同じ種類なので、とても良く似ています。サツキのほうがツツジより低木なこと、葉が小さく、咲くときはツツジのように一斉に咲くのではなく、ばらばらと咲くところから違いがわかります。

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ(双子葉類キンポウゲ目ケシ科ケシ属)

地中海沿岸原産のヒナゲシの仲間です。今、道端や草地、庭のいたるところで、この可愛らしい姿を見つけることができるでしょう。外国からやってきて、日本の国土に根付いた植物を帰化植物といいます。慣れない風土に適応し、至る所で目にするほど増えたナガミヒナゲシはとてもたくましいですね。ナガミヒナゲシのような帰化植物は、実はたくさんあります。どんなものがあるか調べてみるのも面白いですね。

カラスノエンドウ

カラスノエンドウ【ヤハズエンドウ】(真正双子葉類バラ群第一真正バラ群マメ目マメ科)

秋に芽が出て春に伸びて花が咲く二年草です。道端や野原などどこでも見ることができるでしょう。マメの仲間の花は根元で根粒菌という微生物と共生しています。根粒菌は空中の窒素を取り込みます。やがて、取り込まれた窒素が土を豊かにします。

ボタン

ボタン(双子葉類ユキノシタ目ボタン科)

暖かい日が続いて、庭のボタンが咲きました。赤いボタンと薄いピンクの大きな花が重そうです。

カキドオシ

カキドオシ(双子葉類キク群真正キク類1シソ目シソ科)

良く見るととても可愛い花です。つる性で、これからどんどん地面を這うように伸びていきます。葉や茎は茹でて食べられますが、食べたことがないので、おいしいかどうかはわかりません。薬草にもなり、昔から子供の癇を取るのに使われます。別名カントリソウともいいます。

スミレ

スミレ(双子葉類真正バラ類1キントラノオ目スミレ科)

塾の敷地内にスミレが咲いています。日本古来より親しまれている春の訪れを告げる花です。どこに咲いているか、探してみるのも面白いでしょう。